小売業は、実店舗を展開し、その評判が高まったことで多店舗経営やインターネット経営を行うということが多くあります。ですが、株式会社Gioは一貫した無店舗で事業を展開している小売業として注目されています。無店舗といっても、株式会社Gioは決して小規模な小売業者ではなく、大手のレディースアパレルECサイトであるGRLを運営している会社で、その規模は資本金3,000万円、年商30億円という企業になっています。この年商30億円を売り上げる小売店を支える正社員の数はどのくらいかというと、40名ほどといいます。通常、アパレル業界において、一人当たりの売上高というのは、約2,500万円と言われていますが、株式会社Gioの場合には、一人当たりなんと約7,600万円となる計算です。
つまり、株式会社Gioは非常に効率が良い事業を行っているということにもつながってきます。この株式会社Gioの効率の良い事業はどのように行われているのかも気になるところです。株式会社Gioでは、市場ニーズに合った商品をタイムリーに提供できる仕組みづくりを行ってきたということです。10代~20代といった若い世代の女性がターゲット層となっているGRLで受けた注文はそのデータを即社内の販売管理システムに連動させて、物流センターや財務会計処理へと流すことが出来るよう、あえて社外ではなく、自社内で行う仕組みとなっています。自社で物流倉庫も持ち、迅速に出荷できる体制づくりを行っているということです。店舗経営をする必要がない分、商品が店舗に点在するということがないため、在庫管理なども行いやすい環境が出来上がっています。
株式会社Gioが運営するGRLでは在庫状況がリアルタイムでECサイト上に反映されるなど、スピード感があるECサイト運営が行われています。実店舗を持ち小売りを行うよりも、このスピード感は早いとも言われています。無店舗だからこそのスピード感を支えるのは、株式会社Gioで働く一人一人のスタッフということも言えます。実際にGRLのユーザーからの評価を見てみると、タッフの対応や梱包、配送といった部分は非常に高い評価を受けているという点が見られます。できるだけ良い品物を、低価格で、そしてスピード感を持って提供することができるよう、社内のスタッフ全員が頑張っている企業です。無店舗というユーザーの顔が見えない形態だからこそ、より満足度が高い事業を展開しようと努力している企業になっているということです。この先の発展も期待できる会社といえます。